多肉植物・サボテンの種子を輸入しようとしている or 輸入したは良いけど、以下の問題にぶち当たっていないでしょうか。
・共同購入をしようと考えているけど実際どうなんだろう?
・今すぐに蒔けない場合はどうすれば良いのか。
本記事では、このような問題を解決していきます。
多肉植物・サボテン種子の輸入後の取り扱い方法
本記事の対象者
上記の問題に直面している方、もしくは種子の輸入をこれからする方向け。
多肉植物・サボテンの種子を輸入した場合、大体先程のような問題に直面します。
もう少し掘り下げて説明します。
種子が多すぎて、仮に育ったら取り扱いに困る
多肉植物・サボテンの種子の輸入であるあるですが、
「せっかく送料、手数料をかけて輸入しているのだから大量に種子を購入したほうがお得だよね。」
という発想に陥りがちで、結果、大量の種子を購入することになります。
これらを全て蒔いて、仮に発芽率がかなり良かった場合は、かなりの株が育ちます。
つまり、育てるのにかなりのスペースが必要となるという問題が発生します。
解決策
この問題の解決策を紹介します。
1度に全て蒔かずに、複数回に分けて蒔く
まずは、1度に全ての種子を蒔かないで、発芽して問題ない量を蒔くようにします。
思うように発芽しなかったら、再トライすることで種子を効率的に使用することができます。
共同購入をしようと考えているけど実際どうなんだろう?
私は共同購入したことは無いので、こういうことが起こり得るという話になります。
結論を先に言うと、共同購入は参加者側ならあり。取りまとめ者(実際に発注する人)になるのは、送料、手数料の折半以外の目的がないならやめるべき。
共同購入とは複数人で購入することで、お得になる商品を購入する方法です。
種子の輸入の場合だと送料、手数料が大きいので、折半しようということになります。
「送料、手数料が安くなって良いじゃん!」って思うところですが、共同購入は気をつけるポイントが多数あります。
ケースバイケースで問題点が色々あるので、ここでは以下の例で考えてみましょう。
共同購入の一例
・100粒単位
・1000粒単位
2つのパッケージの種子単価は異なり、1000粒単位で購入したほうがかなりお得です。そのため、1000粒単位のパッケージを1つ購入したとします。
するとAさんは、Bさんの100粒とCさんの400粒を取り分ける必要があり、自分の取り分が500粒となります。
この例では、いくつかポイントがあります。解説していきます。
ポイント1:取りまとめ者は善意で取りまとめているわけではない
ポイント2:種子の取り分けは極めて大変
ポイント3:揉める要素が多数
取りまとめ者は善意で取りまとめているわけではない
取りまとめ者が、完全に善意で行うというケースは稀でしょう。
・参加者はみんなと一緒に種子を購入する。としか思っていないことを、取りまとめ者は理解しておく。
取りまとめ者の目的としては、お金儲け(ビジネス)、多肉植物の種子を用いて多肉植物を広める活動、自身が様々な品種を育てたいなどです。
上記の例で説明すると、
・取りまとめ者のAさんには500粒手元に残っています。
・BさんとCさんに100粒単位の高い値段でお金を払ってもらっていれば、1000粒買った金額よりも上回る可能性もあり、Aさんが金銭的に儲かっている可能性もあります。
これが、ビジネスであれば儲かって当然という認識になり、Aさんを叩く人はいないでしょう。
ただ、「みんなで種子を購入しようよ」みたいな感じで、お金稼ぎが目的でない趣味仲間で集まって購入する場合、儲かっているというワードがかなり危険だったりします。
共同購入と聞いて参加いるため、
「送料と手数料を折半してという話だったのに、Aはお金を稼いでいるとはどういうことなんだ!」
みたいな感じになることが容易に予想できます。
こうなると、Aさんが、将来的になにかに還元しようと思っていたとしても、不信感を招く結果になってしまいます。
あくまでも、参加者は種子を一緒に購入するという点しか認識はないので、これ以外の利害が発生する場合は取りまとめ者は説明しておいた方が良いでしょう。
ただ、参加者にお金に執着がある人がいると、「なんでポイントを稼いでいるんだ。ポイント分をみんなに還元しろ」みたいな話が発生します。つまり、幹事の働きは無視しているし、むしろセコいことをしているとも思っている可能性があります。こうなると、利益を得る機会そのものがなくなります。どういう仕組みかというと、
・通貨の価値としては現金>ポイント
・還元する場合、現金で還元することになる
・還元するとポイント分の利益が1/(参加者の人数)になる上、幹事に残るのがポイントとなる(還元した分だけ、ポイントの代わりに現金が減る)
つまり、幹事としては旨味がなくなります。幹事はクレジットカードで支払うメリットが無く、結果として、誰も得しなくなるということになります。
種子の取り分けは極めて大変
多肉植物、サボテンの種子を見たことある方なら分かると思いますが、1mmくらいの種子は多数あり、髪の毛1本分くらいのサイズの種子もあったりします。
これを、上記の例のように、100粒、400粒数えて取り分けるのは、骨が折れる作業です。
揉める要素が多数
共同購入は責任や恩恵(利益)が曖昧になりがちで、揉める要素が多いです。
・注文した種子に対して、発送されてきた種子が足りない。どのように扱うのか。
・取り分けた種子の金額で揉める
※1000粒から100粒取り分けたので、100粒単位の単価で請求したら、1000粒単位の単価にしろとゴネられたなど
・取りまとめ者が儲かることに対する不信感。
上記以外にも、揉める要素が多数あります。
解決策
この問題に対する、解決策は以下となります。
・種子の取り分けはそもそもしない or 数えて取り分けない
どちらの解決策も本質的には、想定される問題については、予め対応策を決めておくということです。
例えば以下のようなルールです。※「・」単位でしか整合性はみていないです。
・種子の取り分けはしない(いっぱい買って、取り分けようというのは無し。販売元の単位でしか購入を認めない。)
・数えるのが困難な種子は、重さで分配する
※よく知った仲でやるほうが無難です。よく知らない人とこの方法でやると揉める可能性あります。重さで分配すると言っているのに、わざわざ数えて足りない分をよこせと言ってくる可能性があります。
・種子の分配の金額の決定方法は、実際に支払った金額に対して行う。
・余った種子は取りまとめ者が総取りする or 参加者に分配する(ただし、分配すると種子を数えるという問題が発生する)
・注文と異なり、実際に足りない種子があった場合は、例えば、以下のようなルールを決めておく。
- 足りない種子の対象者は足りない種子分の金額を返金する。
- 返金のお金は他の共同購入者から一律で出資する
※種子が足りないので、販売元にクレームを入れるのが筋ではあります。ただ、コスト(手間、時間など)がかかるので、多少足りない程度なら上記の対応とするというのも手ということです。
・荷物のロストの可能性があることを周知しておく(後からお金を返せということが発生しないようにする)
・お金を先に集金しておく(荷物ロストの例だと、ものが来ないからお金は払わないとゴネる可能性が高いです)
・得た利益の使いみちを周知する(ビジネス目的ではなく、xxxxx協会みたいな公平性が求められるところでは、周知したほうが良いでしょう。)
・ビジネスなら共同購入サービスのように、ビジネス目的であることを周知する。
ちょっと長いので共同購入のまとめ
参加者側ならあり。理由は送料、手数料が折半できて種子を購入できるため。
これ以上のことを求めなければ、揉めることはほとんど無く、安価で種子を入手できるでしょう。
取りまとめ者は、送料、手数料の折半以外の目的がなければやめるべき。
理由は、送料、手数料の折半が目的なら、参加者になった方が手間がないからです。
今すぐに蒔けない場合はどうすれば良いのか
種子を輸入する場合は、種子を大量に入手したいということがほとんどだと思います。
色んな観点がありますので、解説していきます。
種子を駄目にしない方法
よく言われているポイントとしては、以下となります。
・数が多いなら、日の当たらず温度、湿度の変化の少ない、涼しいところに置く。
実際のところ、どの程度発芽率に影響するのか分かってません。
種子を販売する
多肉植物・サボテンの種子を欲しがる方もいるので、ヤフオクやメルカリで販売するのも手です。
ただそうすると、種子の取り分け問題が発生します。
以下のような工夫は必要かなとは思います。
・所有している種子の数は数えず、使用した/販売した種子の数だけ差し引いて数を管理する。
予め梱包するのは、売れる見込みがあれば良いですが、売れなかった場合、時間の無駄ということになります。
種子の販売方法については以下で解説しています。
多肉植物・サボテンの種子の販売方法
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まとめ
今回は、多肉植物・サボテン種子の輸入後の取り扱い方法について紹介しました。