本記事では、郵便物として種子を発送方法する方法について解説します。
多肉植物・サボテンの種子を誰かに送りたい場合があると思います。
種子以外でも使えるので、参考になれば幸いです。
この記事の信憑性
10年以上前、郵便局で何年か郵便物の仕分けのバイトしていました。
年賀状のバイトではなく通常時のバイトです。
なお、郵便物で種子が入っているケースは結構稀なので、私自身見たことはないです。
多肉植物・サボテン種子を郵便物として発送する方法
ネタバレすると以下がおすすめです。
- 第4種郵便
- クリックポスト
定形内郵便は破損のリスクがあるので、あまりおすすめしません。
発送する上でまず押さえておきたいのは、種子が破損したり、紛失したりする可能性がある点です。
郵便物の中身が逝くのは時々見ました。
郵便物が逝くのは以下のどちらかです。
- ポイント1:破損
- ポイント2:紛失
それぞれ解説します。
ポイント1:破損
郵便物として発送すると、中身が壊れる可能性があります。
郵便局には種子を粉々にする四天王がいますので、紹介します。
郵便物として発送する際に種子を粉々にする四天王たち
郵便物の中身が破損するケースは大体以下の4つです。
区分機
郵便物を地域ごとに区分する機械です。
区分機の対象は定形内郵便物です。
郵便物が折り曲がるので、種子が割れる可能性があります。
郵便局としては、効率が良い区分方法なので、定形内郵便物であれば基本的にこれを使用します。
消印機
高速に消印をする機械で、対象は定形内郵便物です。
当然ですが、効率の良い押印方法なので基本的にこれ使います。
封書ははがきに比べると機械に収めにくい傾向があるので、ぽかってビリビリに破れるケースもあります。
機械を通るので種子が割れる可能性があります。
ハンマー消印
切手をハンマーでぶっ叩いて消印を押印します。
対象は様々で、定形内郵便物の切手が規定外の位置にある場合に対象となります。
切手の下に種子があると、間違いなく粉々になります。
種子に限らず様々なものを破壊するので、攻撃力最強です。
こいつの厄介なところは、郵便物を重ねて消印するポンコツと組み合わさることにより、切手の位置によらず、ハンマーが炸裂することです。
郵便局員
郵便物種別を間違えて、定形内郵便と取り扱った結果、残りの四天王がとどめを刺してくれます。
郵便物を扱うプロなので、一応、四天王の中では最弱だと思います。
ポイント2:紛失
追跡付きの発送方法でない限り、紛失の可能性はあります。
これは基本的に防げないので、諦めた方が良いでしょう。
基本的な発送方法
郵便局のウェブサイト見てくれよな。
ただ、郵便局のサイトにはサイズ、金額、日数くらいしか書いていなくて、実態がイマイチ良く分からないので解説します。
定形内郵便
決まりとしては無いのですが、この郵便物には基本的に紙で、破れても機能するものしか入れないようにしましょう。
・機械区分
・消印機 or ハンマー消印
四天王云々で説明しましたが、この郵便物は基本には機械区分です。
また、封書全体がハンマーで叩かれることを前提として考えてください。
つまり、柔軟性が無いものは破損する可能性が極めて高いです。
封書は破れる可能性もあります。
あと、この定形内郵便は数が多いことから、数をさばくことが重要視されていています。
封書にローラー消印希望とか、種子在中とか書いても気にされないこともあります。
つまり、種子の発送方法としては適していません。
定形外郵便
定形内郵便以外の普通郵便が定形外郵便です。
サイズによって、規格内、規格外があり料金が違います。
・人手による仕分けがされる
・ローラー消印
保証はありませんが、この種の郵便物には壊れ物が含まれているいう認識があります。
確実に人手による仕分けが行われるので、壊れ物の場合は定形外にすると、破損のリスクがかなり減ります。
まあまあ使える発送方法です。
第4種郵便
植物種子等郵便物を低価格で発送することができます。
この方法で発送するには条件があります。今回は植物に関する部分のみ解説します。
・開封してあること
開封は全開封である必要はなく、一部だけ空いていれば良いです。
封書を閉じて、ハサミで封筒の縁を1/3程度切れば良いでしょう。
なお、中身が確認できないとダメなので、梱包などで種子と確認できなくならないように注意しましょう。
第4種郵便は密閉できるケースもありますが、種子は対象外なので必ず開ける必要があります。
また、封書には第4種郵便物と種子在中と書いておきます。
条件を満たしているかどうか、確認する意味も含めて、郵便窓口から発送したほうが良いでしょう。
稀に、郵便窓口で第4種郵便が良く分からない、と言われるケースがあるようです。
小さい郵便局だと、あまり取り扱わないというのが背景としてありそうです。
実際のところ、第4種郵便はかなり利用されている郵便物なので、普通に利用して構わないです。
手区分になるはずです。
クリックポスト
詳細は省きますが、定形外郵便+追跡付きみないた位置づけです。
比較的安全な方法だと思います。
ゆうパック
大量に送るとき。保証と追跡があるので安全です。
上記以外の発送方法
必要に応じて利用してください。
発送によるリスクを最小にする方法
追跡なしの定形内の封筒に壊れ物を入れると、種子が破損するリスクが付きまといます。
リスクを最小にするための方法を紹介します。
・封筒を曲がらないようにすること、壊れ物と書いておくこと
・ローラー消印希望と書いておく
・種子が移動しないようにテープで固定すること
・切手を貼っている付近にものを入れないこと
・封筒の郵便番号の枠に郵便番号を書かないこと(書いて欲しいと言われるかもしれない)
定形内郵便で発送しないこと
効率を考えると、ポストから投函できれば楽だなぁという方はいるかも知れないです。
そうすると、定形内郵便で発送すれば良いじゃんという発想になります。
今までの解説でお分かりだと思いますが、これは絶対にNGです。
理由は、定形内郵便は、機械で区分したり消印を押したりするので、中身が粉々になる可能性があります。
また、通常の発送のプロセスでハンマー的なもので、郵便物がぶっ叩かれたりする可能性もあります。ですので、定形内郵便に壊れ物は絶対に入れてはダメです。
特に、種子の場合は凹凸があまりなく、壊れ物が入っていると認識されないことがほとんどだと思います。
種子の場合は、第4種郵便、定形外郵便、追跡有りの郵便物で発送しましょう。
封筒を曲がらないようにすること、壊れ物と書いておくこと
定形内郵便でも、郵便局員が気づいて定形外郵便相当の扱い(手区分、ローラー消印)にしてくれる可能性があります。
封筒が曲がらない場合は、区分機に通らないため手区分になります。
ただ、あまり期待はしないほうが良いです。
定形内郵便は数が多く、機械で区分しないと業務が終わりませんので、機械に突っ込めるものは突っ込むことになりがちです。
企業がダイレクトメールとかで大量に発送するためです。
一応チェックするはずですが、漏れはあるので、機械に突っ込んだけど、詰まって破損するということになりかねません。
つまり、保険のためにやる程度です。
定形内郵便以外では、この対策はしなくても良い気はします。
なお、手区分してほしいなら、郵便料金ケチらずにお金出すべきです。
ローラー消印希望と書いておく
ゴルディオンハンマーの可能性が減ります。
ただ、郵便物が多いと勢いでバンバン叩くケースもあり、安全とは言い切れません。
種子が移動しないようにテープで固定すること
切手の付近に移動すると、消印の押印により種子が粉々になる可能性があります。
切手を貼っている付近に種子を入れないこと
切手は使用済みと分かるように消印を押します。
消印方法は、消印機を使用した押印、ハンマー、ローラーによる押印があります。
消印機とハンマーによる押印は破損の可能性が高いので、切手付近にものを入れないように注意しましょう。
また、第4種郵便でも中身が見えているところしか気にしない可能性があるので、注意が必要です。
封筒の郵便番号の枠に郵便番号を書かないこと
この項目は、上記の内容を守れば些細なことなので対策しなくて良いと思います。
封筒に郵便番号の枠があるのを見たことがある方がほとんどだと思います。
あれに、郵便番号を書いておくと、機械で自動読み取り(OCR)されて区分機で区分されます。
機械で読み取られている時点で、一応区分機の一部を通っているのですが、ここで弾かれるとOCRの読み取りデータを人の目で確認します。
郵便局や設備の精度にもよるとは思いますが、大体以下の手順です。
(1) 機械の自動読み取り(OCR)。読み取れた場合は郵便番号のデータを封筒に付与して、区分機行き。
(2) (1)で読み取れない場合、郵便物のOCR読み取り結果を人の目で確認。
(3) (2)で郵便番号が確認できる場合は、郵便番号のデータ入力して区分機行き。読み取れない or NGの郵便物なら手区分行き。
ですので、(2)の手順までいった場合、壊れ物とか封筒に書いてあると、弾いてくれて手区分行きになる可能性が高いです。
枠の近くに書いてあると読み取られてしまう可能性があるので、あまり定位置に郵便番号を記載しないほうが安全です。
なお、郵便番号自体は書いたほうが良いです。郵便番号で郵便物を区分しているためです。
まとめ
郵便局から発送するなら第4種郵便、定形外郵便のような、手区分される発送方法か、クリックポストなどの追跡有りの郵便で発送しましょう。