この記事は、多肉植物・サボテンに関する書籍のレビュー記事になります。
多肉植物・サボテンの本の購入を検討している方は、参考にして頂けたら幸いです。
多肉植物・サボテンの書籍全般について
レビューの前に多肉植物・サボテンの書籍について解説します。
多肉系の書籍全般に言えること
多肉植物の書籍全般について解説します。
ざっくりいうと以下になります。
- 「広くカバーしている系」の本は中身が薄い傾向がある。
- 同じ著者の本はほぼ焼き直しがある。
- 寄せ植えに関しては記載のある本、無い本がはっきりしている。
- 図鑑の網羅性にはあまり期待しないほうが良い。
個人的にオススメする書籍の買い方
多肉植物の書籍の特徴を踏まえて、オススメする買い方は以下になります。
- 「広くカバーしている系」は1冊購入 or Kindle Unlimitedで解決する。
- 特定の品種について特化した書籍を購入する
- 図鑑は無くても良い。
「広くカバーしている系」は1冊購入 or Kindle Unlimitedで解決する
初心者向けの書籍です。
中身が薄い傾向はあるので、1冊あれば十分でしょう。
最近だとKindle Unlimitedで多肉植物系の書籍が読めるので、Kindle Unlimitedで解決というのもありでしょう。
特定の品種について特化した書籍を購入する
基本的に「広くカバーしている系」の上位互換なので、自分が育てている種類の書籍を購入しましょう。
この手の書籍は専門性が高く、購入して後悔したことは無いです。
図鑑は無くても良い
書籍を購入して、「自分の育てている品種が載ってない!」って思ったことは無いでしょうか?
そういった時に図鑑に手を出しがちです。
ただ、属(パキポディウム属など)ごとの育て方で十分というケースがほとんどですので、本当に必要かどうか考えたほうが良いと思います。
掲載されている品種は偏りが多く、網羅されていることはほとんど無いです。
品種が多くカバーしきれないためだと思います。
これに期待してはだめです。ググりましょう。
多肉植物・サボテンの図鑑ってどうなの?
多肉植物・サボテンの図鑑って必要? 図鑑ってどんなのがある? これに答えていきます。 多肉植物・サボテンの図鑑とは 多肉植物・サボテンの図鑑は主に以下が掲載されています。 植物の写真 植物の概要(説明 ...
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多肉植物・サボテンの書籍レビュー
基本的に私が所有しているものしか載せていないです。
購入する際に参考になれば幸いです。
趣味の園芸
多肉植物が特集されている時だけ購入しています。
近年は夏と冬に特集があります。
評価に困る雑誌ですが、基本的にテレビと合わせて楽しむことを前提としている部分が大きいです。
ハウツーよりもエンタメが強い印象です。
また、掲載されている品種は偏りがあります。
これは、担当している方によって推しが異なるためだと思われます。
NHK系の書籍は総じて写真のクオリティが高いです。
最近は夏と冬の2回以外にも単発記事がある時があるので、テレビを録画しておけば良いのではという気はします。
NHK趣味の園芸 多肉植物 パーフェクトブック(生活実用シリーズ NHK趣味の園芸)
2019年くらいまでの趣味の園芸に掲載されたものを、1つの書籍にしたもの。
「広くカバーしている系」の書籍で、多肉植物の品種を広くカバーしている。
趣味の園芸を購入していて、雑誌を見ればいいやという人はいらないでしょう。
ある程度、追記されていたりはします。
多肉植物・サボテン初心者の場合、この1冊で多肉植物全般をカバーできるので、おすすめできます。
ただ、各品種の内容が薄い感は否めないです。
Kindle Unlimitedの対象になっているので、読みたい方はKindle Unlimitedを利用すると良いです。
NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビNEO
12か月栽培ナビNEOは多肉植物系の本はなかったのですが、近年、多肉植物系の本が増えてきたので、別枠を設けました。
12か月栽培ナビNEOは大体以下の内容が記載されています。
・自生地の環境
・育て方年間カレンダー
・月ごとの詳細な管理方法
・各種作業の方法
率直な感想としては、上記で紹介している「NHK趣味の園芸 多肉植物 パーフェクトブック(生活実用シリーズ NHK趣味の園芸)」の上位互換です。 Gymnocalycium ギムノカリキウム マルチカラーを紹介します。 Gymnocalycium ギムノカリキウム マルチカラー 特徴 カラフルなギムノカリキウム。 子株が付きやすい。 原産地 メ ... 続きを見る
育てる品種が決まっているのであれば、12か月栽培ナビNEOを購入した方が良いかと思います。
NHK系なので写真のクオリティは高いです。
以下に個別記事を書きましたので、興味のある方は参照ください。
ギムノカリキウム・マルチカラー
コーデックス(NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビNEO)
コーデックスの特化本。
パーフェクトブックのコーデックスの内容に加えて、季節ごとの手入れ方法や作業内容が一通り書かれています。
コーデックスを育てるのであれば買いだと思います。
ただ、マニアックな記載はあまりなく、あくまで趣味の園芸の延長線上にあるという感じです。
コーデックスという括りが幅広いので、これ1冊で全て解決とならないのが難しいところです。
ハオルチア(NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビNEO)
ハオルチアの特化本。
コーデックスのものと構成は同じ。
ハオルチアを育てるのであれば買いだと思います。
コーデックスと同じなのですが、マニアックな記載はあまりなく、あくまで趣味の園芸の延長線上にあるという感じです。
ハオルチアはそこまで気難しい品種ではないので、特化本としては物足りない感じもします。
サボテン(NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビNEO)
2021年に発売された新しいサボテンの書籍。
この書籍はサボテンを夏型と一括にせず、サボテンの種類に応じた育て方が載っています。
また、実生、つぎ木、つぎ降ろしなどの手法にも触れています。
コーデックス、ハオルチアと比べるとコアな内容な印象です。
趣味の園芸にあまり載ってなかった内容な気がします(見逃しているのかもしれないですが)。
サボテンを育てているのであれば、素直に買いだと思います。
エケベリア(NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビNEO)
2021年に発売された新しいエケベリアの書籍。
メジャーな品種については、品種ごとの育て方のポイントが記載されており参考になります。
エケベリアの特性からか、珍しく寄せ植えに関する記載がある。
広く浅くの本より内容が濃いので、エケベリアを育てていて、専門書を所有していない場合はおすすめ。
アガベ(NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビNEO)
2021年に発売されたアガベの書籍。
アガベがトレンドの植物であることを物語っている感じである。
内容は他のNEO系と同じである。
アガベ単体の書籍は今の所無いので、アガベの育て方知りたいならこの本をオススメします。
多肉植物の栽培
LEDを用いた室内栽培方法など、少しコアな内容が書かれている。
多肉植物の栽培方法も品種ごとに記載されている。
ただ、全体的に記載されている内容に偏りがあるので、初心者が1冊目に買うような本ではないかなと思います。
興味のある内容があれば買いかなと思います。
世界の多肉植物3070種
多肉植物全般の図鑑。
品種ごとに写真と簡単な説明が書かれている。
写真のクオリティはそこまで高くない。
気になる人は気になるかなと思うが、自分は気にならない。
説明書きが全般的にいまいちで、個人的にはこっちのほうがNGだと思う。
図鑑本に共通だが、リストが紙なので検索しにくく非常に使いにくい。
大体の品種はググれば出てくるので、正直ググったほうが良い気がする。
たまに参考にしたりする程度なので、必須かというとそうでもない。
ハオルチアアカデミー写真集
vol.1から3まで出ており全て所有。
ハオルチアの品種を把握したいために購入。
掲載されている品種に偏りがあり、写真も有志によって集められた模様。
ハオルチアが好きで写真集的に買う感じではなく、図鑑的に使用する印象を受ける。
ただ、図鑑としての出来はイマイチで、どのようなユーザにささるのか良く分からない。
本書は公式サイトにリストがあるので、まだ使いやすいかなと言う感じである。
ハオルチアメインでガチるなら買いかなという感じ。
正直いらない気もする。
ビザールプランツ
夏型と冬型で書籍が分かれている。
灌木系塊根植物からアガベ、ビカクシダまで、夏型珍奇植物最新情報
冬型とまとめてレビュー
冬型 珍奇植物最新情報 - ケープバルブからハオルチア、コノフィツムまで
2冊まとめてレビュー。
雑誌系の書籍で、趣味の園芸の多肉植物特化版みたいな感じです。
趣味の園芸との大きな違いとして、よりコアな内容が記載されている印象です。
内容は記事によって上振れ、下振れがあるがトータルで見ると買いかなと思います。
冬型の方が後に出版されたためか、全体的にクオリティが高いと感じます。
この出版社は、専門的な記事のときは良いですが、ショップ紹介だったり素人特集はイマイチ感な傾向があるかなと思います。
コノフィツム全書
ビザールプランツ冬型のコノフィツムの記事の著者の書籍です。
趣味の園芸でも2021年くらいにコノフィツムの記事を書かれています。
この書籍自体は間違いなく良書なのだが、価格が5000円程度な上、内容がビザールプランツ冬型とかぶっているのが最大の問題です。
コノフィツムに対して専門的な情報が必要かどうかが、この本を購入するかどうかを決める大きな要素だと思う。
基本的な育て方はビザールプランツ冬型に記載されているので、それで十分であれば5000円程度出してこの書籍を購入する必要は無いなと思います。
ビザールプランツ冬型を購入したほうが、様々な品種をカバーできるので幅広いユーザに対しておすすめできます。
基準としては、コノフィツムを購入してただ育てるのであれば不要、交配させて増やしたりなどコノフィツムをガチで育てるのであれば買いだと思います。
多肉植物全書
多肉植物の図鑑。
最初の数十ページは育て方や増やし方について記載があり、それ以降は図鑑という構成です。
写真のクオリティは高い。
詳細なレビューは以下の記事でレビューしています。
多肉植物全書の詳しいレビュー!7480円の価値はあるのか?
以前から気になっていた多肉植物全書を購入したので、読んだ感想など紹介します。 多肉植物全書を購入。読んだ感想は以下 ・説明書きが思ったよりある。属ごとに大体2/3ページくらい ・写真のクオリティは高い ...
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まとめ
多肉植物・サボテン関連の書籍レビューでした。
多肉植物・サボテン関連の本はAmazonのKindle Unlimited読み放題サービスの対象になっているものがあります。
まずは、Kindle Unlimitedを試すのがかなりオススメです。
書店回って、立ち読みするよりも手っ取り早いです。
記事も書きましたので、興味のある方は見てみてください。
多肉本を読むならこれ!Kindle Unlimitedガイド
多肉本に興味があるけど、どれが良いのだろう? とりあえず、読んでみたいなぁ~ 多肉植物・サボテン関連の本をとりあえず読んでみたいのであれば、AmazonのKindle Unlimitedがおすすめです ...
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