この記事では、多肉植物・サボテンの植え替え方法について解説します。
多肉植物・サボテンの植え替えについて
多肉植物・サボテンは1-4年に1回、定期的に植え替える必要があります。
植え替える頻度は多肉植物・サボテンの種類によります。
主な理由は以下になります。
定期的に植え替えをすることで、以下を改善します。
- 培養土が詰まってきて、保水性や排水性が落ちるのを改善する
- 鉢の中の根を整理し、新たな根が伸びるスペースを確保することで、根詰まりや根腐れを防ぐ
- 鉢の中の土の栄養を補給する
- 植物の生長に伴い、鉢のサイズを適切なサイズにする。
植え替え時期
生長期もしくは生長期の直前に植え替えます。
なるべく、梅雨と夏場は避けたほうが良いです。
梅雨は湿度や日照時間が少ないこと、夏場は気温が高いことから、多肉植物・サボテンがダメージを受けやすい時期のためです。
植え替え頻度
基本は1年に1度植え替えます。
植え替えが苦手な品種の場合は、2-4年に1度の頻度で行います。
植え替えに準備するもの
多肉植物・サボテンの植え替えに必要なものを紹介します。
- 多肉植物の培養土
- 植木鉢
- 緩効性肥料
- 鉢底土
- 化粧土
- 土入れ
- 園芸ハサミ
- 厚手の手袋
この内、必須なのは培養土、植木鉢、肥料、土入れです。
鉢底土は鉢の形状に応じて準備しましょう。
多肉植物の培養土
市販の多肉植物の培養土で問題ありません。
ただ、商品によって当たり外れがあるので、事前に調査しておくと良いと思います。
多肉植物の培養土については、以下でも紹介していますので興味のある方は参照願います。
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株のサイズの直径より一回り大きい鉢を用意します。
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液体肥料を定期的に与えても良いのですが、植え替え時に緩効性肥料を混ぜておくと良いです。
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鉢底石(土)
鉢の通気性の確保や培養土が、鉢底から漏れないようにするために必要です。
スリット鉢の場合は、鉢底石は不要の場合があります。
私は5号鉢までは赤玉土中粒を用いることが多いです。
化粧土
化粧土はなくても良いですが、あったほうが虫が湧きにくかったり、表面が乾燥しているかどうかが分かりやすかったりします。
見た目的にも良くなるでしょう。
手軽に用意できる化粧土は、赤玉土か鹿沼土あたりです。
もちろん、好みのものがあれば他の種類でも良いです。
サイズは微粒か小粒を用意します。小粒の場合は1-2mm程度の粒の揃った小さめの粒が良いでしょう。
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土入れ
シャベルでも代用できますが、土入れがあったほうが作業が効率的です。
株を手で支える場合は、作業が難しくなるので土入れがあると土がこぼれず、神経を使わなくて良いと思います。
園芸用ハサミ
アルスコーポレーション 業務用花はさみ フルール(ブラック) FP-17-BK
根をカットするのに使用します。
ウイルス感染するリスクがあるので、使用する前に必ず消毒をします。
消毒方法は以下。
- アルコールで消毒
- ライターの火で刃を炙る
ライターの火で刃を炙ると刃がだめになります。
ずっと使っていきたいハサミの場合は、アルコール消毒で行います。
消耗品として割り切るならライターの火で消毒するので構いません。
厚手の手袋
棘がある品種の場合は、棘を貫通しない手袋をはめて作業すると株を手で支えることができるので、作業しやすいです。
軍手だと棘を通すので、厚手のゴム手袋や切傷防止の手袋を用意します。
多肉植物・サボテンの植え替え方法について
植え替え手順を解説します。
多肉植物を鉢から抜く
植えている鉢から多肉植物を抜いて、根に絡まっている土を取り除きます。
根の処理をする
園芸ハサミを使用して、適度に根の長さを整えます。
その際、枯れた根も取り除いていきます。
違う植物を扱った場合は、園芸ハサミを消毒します。
植え替えをする
鉢底土が必要な植木鉢の場合は、鉢底に鉢底石か鉢底土を敷きます。
鉢に適量の培養土を入れた後、緩効性肥料を元肥として入れます。
株を鉢に入れて、植え替え完了後の位置に固定します。
固定の方法は片手で株を持ったり、割り箸で株を支えたりするなど固定できるならどのような方法でも構いません。
固定した株の脇から培養土を少しずつ入れていきます。
ある程度培養土が入ったら、ヘラを用いたり、鉢を揺らして培養土を均一に整えます。
培養土が均一になったら化粧土を入れて植え替え完了です。
植え替え後
植え替え後は根を切ったりしていて弱っているので、数日間、直射日光の当たらない場所に置いてから、通常の管理に切り替えます。
植え替え直後に水やりをするかどうかは品種によりますので、植え替え直後に水やりをしても問題ない品種の場合は、水やりをして微塵を洗い流します。
まとめ
多肉植物の植え替え方法について、解説しました。