こういった疑問に答えます。
本記事の内容
・どのようなタイミングで、いつまで腰水すれば良いのか解説
・腰水の方法
今回は、腰水の方法について解説します。
本記事を読めば、一般的なじょうろでの水やりと腰水の違いについて理解できます。
また、どのようなタイミングで、いつまで腰水をすれば良いのか理解できます。
腰水のやり方だけ知りたい方は、「腰水の方法」からご覧ください。
一般的な水やりと腰水の違いについて
腰水とは水やりの方法の1つです。
一般的にイメージする水やりと腰水について解説します。
一般的な水やり(潅水)の方法
鉢の上から水をかけて、土を湿らせる方法です。
じょうろや水差しを用いて、上から水をかける方法です。
腰水
腰水とは、水を入れた容器に鉢を沈めて土を湿らせる方法です。
つまり、鉢底から水をやるというのが腰水という方法です。
どのようなタイミングで、いつまで腰水すれば良いのか
次に、以下を解説します。
- なぜ、腰水で水やりをするのか?
- いつまで腰水をするのか
- 腰水がNGのケース
なぜ、腰水で水やりをするのか?
主に以下の理由で腰水をします。
・長期間に渡って水をやりたい場合
例えば、表土に種子を蒔いてあり、上から水をかけると流れてしまう場合に腰水をします。
また、実生の時は長期間に渡って、土が湿った状態にする必要があるので腰水をします。
いつまで腰水をすればよいのか
ここで、「いつまで腰水すれば良いのだろう?」ということに答えていきます。
腰水をする期間は、以下のタイミングとなります。
・発芽から生長株になるまでの一定期間
先に結論を言ってしまうと、
腰水から上からの潅水に切り替える1つのタイミングとしては、発芽してから生長の変化があまり見られなくなった時です。
もう少し詳細に説明します。
実生のタイミング
種子が発芽するには、一定期間湿度が必要なので腰水が適していると言えます。
また、腰水だと種子が動かないので安定して育てることができます。
発芽から生長株になるまでの一定期間
おそらく、大半の方が良くわからないと言っている期間のことだと思います。
結論を言うと、発芽したら腰水を続ける必要はありません。
理由は、一定の湿度を保つ必要のある期間は、発芽するまでのため。
ただ、いくつかの要因から腰水を続けることになります。
・多湿の影響がほとんどなく、根腐れすることはあまりないこと。
・発芽しても根が短く、上から水をやると流れてしまう可能性があること
ポイントをざっくり、まとめると
多湿の影響が出てくる前までは、腰水を続けても良い。ということになります。
多湿の影響が出てくるタイミングとは?
品種、環境(時期、地域、置き場所など)で影響の出方が違います。
書籍などで述べられている腰水期間は、1ヶ月から1年程度と言われています。
大体は1ヶ月から3ヶ月程度だと考えたほうが良いです。
それ以上の期間は、特定の品種であったり、ノウハウを積んだり、良い環境を作り上げたりしないと、多湿の影響が大きく出てしまいます(室内LED栽培で安定した環境を作り出すなど)。
腰水を続けても良い?
先程、腰水を続けなくても良いという話をしました。
それは、上からの潅水にも、腰水にも、それぞれメリットがあるからです。
上からの潅水のメリット
・適切な湿度変化になりやすい
腰水のメリット
・大量の鉢に安定した水やりをすることができる
腰水を続ける人が多いのは、水やりの容易化のためにやっている方が多いかな思います。
腰水がNGのケース
多肉植物・サボテンの生長した株に腰水はNGです。
理由は多肉植物やサボテンは乾燥を好む傾向で、長期間の蒸れは苦手なためです。
上から水をかける方法だと、植物が水を吸い上げたり、周りの環境などで自然と土が乾いていきます。
ですが、腰水だと乾くことが無いので、根腐れなどの原因となってしまいます。
他の植物だと、旅行とかで長期間水をやれない時に、腰水をしたりします。多肉植物はそれをしてしまうとかえってだめになってしまいます。
多肉植物・サボテンの根腐れについて解説
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腰水の方法
腰水の方法について説明します。
育てる規模、環境によって使用する道具を変えて問題ありません。
必要なもの
あると便利なもの
手順
- 鉢に培養土を入れます。
- 種子が小さい場合は目の細かい化粧土を1-2cmくらい重ねて使用します。
- 底面用のトレーを設置して、種子を蒔いた鉢を載せていきます。先に水を入れると水が溢れます。
- 底面用のトレーに水を入れます。底面用のトレーに水を入れるのに、ホースかポンプで水を入れると効率良く水を入れることができます。
- 温湿度計を近くに設置し、湿度が70%を切っている場合は鉢に蓋をします。
- 定期的に底面用のトレーに水を追加します
まとめ
今回は多肉植物での腰水の方法について、紹介しました。
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