以前から気になっていた多肉植物全書を購入したので、読んだ感想など紹介します。
多肉植物全書を購入。読んだ感想は以下
・説明書きが思ったよりある。属ごとに大体2/3ページくらい
・写真のクオリティは高い。鮮明という表現が正しいのかもしれない。
・植物の全体ではなく、特徴を映し出したものが多い
・買って良かった。
サボテン全書も購入しようと思う。 pic.twitter.com/YnToaJKSlw— draftone_ch (@DraftoneC) May 25, 2021
多肉植物全書の基本情報
原産地の希少株とタイ国内で栽培されていた株の写真をメインとした書籍です。
書籍のサイズはハードカバー、660ページでまさに専門書という感じ。
お値段は税込みで7480円である。書籍としては高い部類に入る。
多肉植物全書のありがちな疑問は、タイってどうなの?かなと思います。
タイは植物のバイヤーが集まり、大きなマーケットが形成されています。気候とかの関係で、多肉植物にとって良い環境なのだと思います。
タイの植物事情を知りたい方は、「世界はほしいモノにあふれてる」というNHKのテレビ番組でタイの植物事情が取り上げられているので、再放送とかあったら、見てみても良いのかなと思います。
著者
原書の著者は、タイを代表する3人の栽培家・収集家で、その書籍の翻訳本である。
パワポン・スパナンタナーノン (著), チャニン・トーラット (著), ピッチャヤ・ワッチャジッタパン (著), 飯島 健太郎 (監修), 大塚 美里 (翻訳)
書籍の構成
書籍の構成は以下のようになっています。
・始めの数十ページには多肉植物の基本情報、育て方、増やし方が記載されている。
・それ以降は図鑑である。属ごとに一般的な説明が書かれていて、写真が掲載されている。
育て方はマニアックな内容ではなく、基本的な内容だった。
ユーフォルビアの接ぎ木に関する記載があるのは珍しいとは思った。
感想
感想を述べる前に大前提として、「図鑑には全ての品種は網羅されていない」と考えています。
特に、本書は全書という名前なので勘違いしやすいですが、基本的に図鑑で品種が網羅されているというのはありえないです。
新たな品種の発見や交配など、情報が膨らんでいくので掲載スペースが限られる書籍に、全て載るということは無いです。
つまり何を言いたいのかと言うと、hogehogeという品種が掲載されていないから評価を下げるということは無いということです。
また、偏りは仕方なしというのが私の考えであり、書籍に網羅性を求めてはいない。ググれば良いと考えています。
ツイートもしたが、率直な感想としては以下。
- 説明書きが思ったよりある。
- 写真のクオリティは高い。鮮明という表現が正しいのかもしれない。
- 植物の全体ではなく、特徴を映し出したものが多い
- 買って良かった。
説明書きは各属ごとに2/3ページくらい記載がある。著者の主観的な内容も若干含まれるが、中身がある内容であり良いものだと思う。
写真については著者の意向が反映されている感じがある。
植物全体の写真が無いものもあり、写真からどんな植物か分かりにくいものもある。ただ、その植物の最も特徴的なところを撮影しているのだと考えます。
私は素直に買って良かったと思っている。理由は写真のクオリティが高いのと、概要を知りたいときに丁度良い説明があるためです。
書籍のイメージはAmazonのイメージを確認してほしい。2021/5月現在だと7点イメージがある。なお、上の方で述べた属の説明書きは載っていないので、気になる方は本屋に行ってみるなどしてください。
おすすめするユーザ属性
私がおすすめするユーザの属性は以下。
- 色んな種の多肉植物に興味がある
- ググるのではなく書籍が欲しい
- 属の情報がある程度知りたい
- 図鑑が欲しい
価格は7480円である。ハードカバー、全編カラーページと考えると素直に安いと思った。1万超えていても不思議ではないと思う。
ただ、7480円の価値があるかどうかは話が別。
多くの多肉植物好きの方が求めている書籍は、以下なのかなとボンヤリと思っている。
- 育て方を知りたい(ハウツー)
- トレンドの品種を知りたい
これにはマッチしていないので、7480円出して購入してもモヤッとする人も多いのかなと思う。
特にハウツー本じゃないというのが、ミスマッチを起こすのかなと思う。
多肉植物の図鑑が欲しいという方は素直におすすめできる。中途半端なものを購入するよりも満足できるのではと思う。
まとめ
多肉植物全書について紹介しました。中途半端な図鑑を購入する位なら、これを購入したほうが不満がないと思います。